顎のズレと顔の歪み

 

噛み合わせのずれや噛み癖などによって、顔の筋肉(表情筋)が左右で非対称になります。

 

 

噛む行為に関わる筋肉は、左右対称に頭から首にかけて付いていて、噛み合わせが悪いと(噛み合わせのずれ)、左右の筋肉を同じように使って噛んだとしても、上下の歯の噛む面の形が上下で噛んだ時に中心でおさまるように組み合わされていないため、噛みこむ力で左右にすべってずれてしまいます。

 

 

人が強く噛む時の力は40~60kgで、自分の体重ほどあります。

 

食事の際は1/2~1/4程度の力で自然と加減しながら噛んでいますが、睡眠中や何かに夢中になっている時などの無意識下では加減ができないので、強く噛む力は歯を経由して頭蓋骨全体で受け止めることになります。

 

 

頭蓋骨は立体的なパズルのように23個の骨が縫合によって結合しており、左右対称に配置されていて、60キロで噛んだ力は上顎骨、頬骨等の顔面骨から蝶形骨、側頭骨、後頭骨、頭頂骨等の頭蓋骨へと伝達され、頭全体で吸収します。

 

 

噛み合わせが悪い方は、この力が頭蓋骨へ均等に分散されず、左右前後のどこかに強い力が加わることで、色々な弊害がでてきます。

 

 

強い力が加わった側の結合部は圧迫され、回転力として働き、歯車が動くように頭蓋骨が歪み、顔のシンメトリー性も崩れていきます。 

 

 

  1. 鼻筋が曲がり、鼻の付け根あたり(目と目の中間より下)で左右の高さに違いがでる。
  2. 左右で目の大きさが違ったり、高さが異なる。
  3. ほうれい線の深さや角度が左右で異なる。
  4. エラの張り具合に左右で差がでる。
  5. 耳の位置の高さが左右で異なる。
  6. 頬骨の張り具合に左右で差がでる。

 

 

上記の1と5が合わさると眼鏡をかけると斜めになる等の現象が発生し、頭痛や首や肩のコリ、花粉症の悪化や耳鳴り等の原因にもなります。 

 

また、頭蓋骨がゆがむと、脳への血流が低下して脳にストレスを与えて機能低下を引き起こし、私たちの健康を保つために必要な神経(自律神経)である交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行えなくなり、身体の症状のみならず、感情の乱れ、落ち込みなど心にも不調を引き起こします。 (自律神経失調症、不定愁訴、鬱など) 

 


後頭骨にずれが生じることで、連動して全身の細胞をコントロールしている脳からの重要な神経や血管が多く集中している場所である第一頸椎(上部頸椎)にもずれが生じ、脳から背骨の中をとおって全身の細胞へとつながる神経の伝達を妨げてしまい、人間が本来持っているあらゆる病気を自然に治す免疫力・自然治癒力を低下させます。

 


噛み合わせが悪くても、強い力で噛みしめなければ予防はできますが、人は意識下で極端に強い力で噛むことはあまりなく、物事に集中している時や睡眠中等の無意識下に最も強い力で噛みしめるため、自己防衛することが難しいです。

 


睡眠は人が重力から解放される大切な時間で、身体の歪みを予防する時間でもありますが、噛み合わせが悪い方は、下顎がずれている方向をいつも下にして寝る方が多く、反対を向いて寝にくいことがほとんどで、その状態では寝ている時に身体を歪め、コリを生じさせてしまいます。

 


 

顎(顎関節)にずれがあると顔の骨がアンバランスに歪んでいきます。

下のイラストは、向かって左は顎関節にずれがない状態で、右は顎関節が左にずれている状態で、それぞれ経年した顔です。 



顔歪みイラスト.jpg 

  • 左目が右より小さく細長い 
  • 左眉が右よりもまっすぐ
  • 鼻が右に曲がる
  • 左頬骨の下がくぼんで目立つ
  • 左耳が右より低い位置にある
  • 左のえらが張っている
  • 左のほうれい線が深くて長い
  • 左の口角が右より下がっている
  • 左半分の顔の面接が右半分の面積よりも大きい
  • 額の広さが左右で違う

 

 

下顎が右にずれた噛み合わせの方は、右のエラが左よりも張っていき、その後上顎は下顎のずれている方向と反対側に回転していきます。

それによって右側のほうれい線が右に比べて深く長くなっていき、目と目の間にある鼻の付け根付近が右側が左よりも盛り上がって高くなることで鼻が曲がって見えたり、目の大きさも左右で違ってきたりします。(必ず下顎が右にずれた方が同じ歪み方をたどるわけではありません。)

 

 

顔が歪む状態に大きく関わっている骨は顔面骨といい、上顎骨、下顎骨、頬骨、口蓋骨の4つで構成されています。

 

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顎関節にずれが無い場合は噛んだ時の歯にかかる『力』は下の画像内の矢印が示しているように上顎と下顎に分かれてから左右均等に顎や頭全体に伝達されます。

 

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ところが、顎関節にずれが有る場合、噛んだ時の『力』が左右不均等に顎や頭全体に伝達されてしまいます。

 

例えば、顎(顎関節)が左にずれていて、左で強く噛む癖のある方の場合、噛んだ時の力が下の画像内にあるオレンジ色矢印の大きさのように左右で差が出てしまいます。

 

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頭蓋骨は23個の骨がパズルのように複数組み合わさっているので、1つの骨にゆがむ力がかかると隣の骨も位置を変えていきます。

 

下の画像の矢印のように上顎骨 → 頬骨 → 側頭骨といった流れ(逆の場合もあります)で順次位置を移動していき、歪みが頭全体に波及します。(頸椎、胸椎など全身に歪みが波及)

 

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このように、顔の中心(正中)に対して左右で力のかかる強さが違うと、時間とともに頭蓋骨全体がゆがみ、それに伴い、顎周辺・顔面の筋肉バランスも崩れていき、顔も歪んでいきます。 

 

顎のずれを放置していると、年々顔の歪みは増す一方です。  

 

顔の歪みのある方は、全身のバランスもくずれ、首の痛みや肩こりなど、身体に影響が出ている場合が多くあります。

 

バイトバランス整体院では、改善には顎関節や側頭骨などを含めた頭蓋骨、頸椎、胸椎、骨盤など、全身の骨格を一つのユニットとして矯正していくことが重要と考えており、顔の歪みを改善する場合でも首や肩など身体への施術を行い、姿勢や癖によって作られてしまった顎関節のずれを回復させ、顎周辺や顔の筋肉、頭蓋骨や骨格のバランスを整え、顎のずれや顔の歪みを時間の経過とともに改善していきます。

 

施術後すぐに小顔になる、矯正の効果が継続するなどとうたっている治療院が多数存在していますが、顔についている筋肉のコリやむくみが取れることによって見た目が変化することはありますが、手術などで骨を削ったりしない限り瞬時に骨の形そのもののが変わることはありません。

 

しかし、その場ですぐに変化はなくても、身体を構成している骨の古い細胞が骨の新しい細胞へと顕微鏡レベルでは常に作り変えられ、骨は3ヶ月~1年で新しい骨に入れかわります。

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歪みを整えた状態を脳が記憶し、安定して固定するためには3ヶ月以上かかり、またご自分の癖や姿勢など顔の歪みがおきてしまった原因を改善していくためには時間の経過が必要です。